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試用期間は「お互いの相性」を真剣に見極めるための時間

4月1日。新しい仲間を迎え入れた現場では、期待と緊張が入り混じる中で「試用期間」がスタートしています。 新卒採用に限らず、新しく入社される方については、法律上の試用期間として「14日間」という一つの区切りがあります。


この期間について、経営者の方から「この14日間なら、いつでも自由に解雇できる期間でしょ?」というご質問をよくいただきます。 もちろん、実務的には「解雇予告」の手続きが不要とされる期間(労働基準法21条)ではありますが、だからといって「理由を問わず自由に辞めさせていい」というわけではありません。


たとえ試用期間中であっても、客観的に合理的な理由がなければ解雇は認められない——。 これが法律の原則です。


その大前提をお伝えした上で、それでもやはり会社側としては「この人は自社の戦力になるか?」と見極めることに意識が向きがちですよね。ですが、実はそれ以上に大切なポイントがあります。


1. 「最終的な合意形成」のための期間


試用期間は、単なる「お試し」や「見習い」の期間ではありません。入社前に交わした約束や期待が、実際の現場でどう機能するかを確認し、一人の社員として共に歩むための「最終的な合意形成の期間」とも捉えることができます。


2. 「迎合」ではなく、誠実な「対話」を


ここで、「新人に迎合する(機嫌を取る)のか?」という現場の懸念を耳にすることがあります。特にある程度の規模や歴史のある組織では、必ずと言っていいほど出てくる本音です。

しかし、これは決して「新人に媚びる」ということではありません。組織には守るべき規律や文化があります。 大切なのは、会社側が一方的に「査定」するのではなく、社員側も「この環境で自分の力を発揮できるか」を確認する権利がある、と認めることです。 迎合ではなく、お互いが「一人の社員として、ここで誠実にやっていけるか」を見極める。そう思いませんか?


3. 「指導」も大事ですが「伴走」の姿勢を忘れずに


新しい環境では、誰しも不安や戸惑いを抱えています。上から目線の「指導」だけで型に嵌めようとするのではなく、隣で歩む「伴走」の姿勢を忘れずに接してみてください。 そのプロセスで見える「対話の質」こそが、長期的な相性を判断する最大の材料になります。


4. 違和感を放置しない「誠実さ」


もし、真摯に向き合った結果として「どうしても方向性が違う」と感じるなら、それはどちらが悪いわけでもありません。 無理にルールで縛り付けて働き続けるよりも、お互いの尊厳を守るために「別の道」を検討することも、試用期間という仕組みが持つ一つの誠実な役割です。


たかが14日とみるか、されど14日とみるか?

試用期間を、単なる法的な手続きの期間で終わらせるか、それとも「最高のチーム」への第一歩にするか。 それは、会社側がどれだけ新入社員と**「等身大の対話」を積み重ね、歩幅を合わせられるか**にかかっています。


御社はどうされますか?

新しい出会いが、双方にとって実りあるものとなるよう、当事務所では様々なご相談対応や対話のサポートもお手伝いしております。


 
 
 

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